ダウン症治療に“光”の新物質、なぜ「アルジャーノン」と命名したのか 京大に聞く (1/2ページ)

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 京都大学は9月5日、妊娠中のマウスに投与すると、胎内にいるダウン症の子どもマウスの症状を改善するという物質を発見し、「アルジャーノン」と命名したと発表した。脳の発達不全を起こすダウン症の、出生前治療につながる可能性があるという。

 脳、マウス、アルジャーノン--これらの単語からダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』を思い浮かべる人もいるだろう。アルジャーノンは、作中に登場する白ネズミだ。ネット上では「多くの命が救われるかもしれない」と好意的な意見がある一方、小説の結末が明るくないこともあり、「そのネーミングはやめたほうがいい」という声も出ている。

 なぜアルジャーノンと命名したのか、京都大学に聞いた。

 「アルジャーノン」とは?

 ダウン症は、染色体異常による疾患。通常2本ある染色体が3本に増え、遺伝子が過剰に働いてしまうのが原因とされている。ダウン症の脳では、神経細胞の元になる細胞(神経幹細胞)があまり増加せず、この細胞数の低下が脳の発達不全を引き起こすと考えられている。

 研究グループは、この神経幹細胞の増加を阻害しているのが、異常を起こす染色体にある遺伝子「DYRK1A」だと突き止め、この遺伝子の働きを抑制する化合物を発見した。その化合物が「アルジャーノン」だという。

 研究グループによれば、ダウン症のマウスがまだ胎内にいるとき、母マウスを通じてアルジャーノンを投与したところ、大脳皮質の変化や学習行動低下などの症状を改善できたという。

ネット上では名前に否定的な声も

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