ビットコイン支える「ブロックチェーン」って何? NTTデータのスペシャリストが解説 (5/5ページ)

赤羽さん(左)と愛敬さん(右)
赤羽さん(左)と愛敬さん(右)【拡大】

  • ブロックチェーンの分類
  • “ビットコインのブロックチェーン”から“分散型台帳技術”へ(出典:NTTデータ、以下同)
  • ブロックチェーンの仕組み
  • 貿易金融への分散型台帳技術導入イメージ

 「同じ書類を何度もプリントアウトして郵送したり、FAXをいちいち転記したりといったことはやめ、業務をシンプルにする。徹底的に電子化し『はんこなんかいらないんだ』とすることで、ブロックチェーンが生きてくる。結局最後にはんこを押さないといけないという前提があると、うまくいかない」(赤羽さん)。業務を全く変えたくないのであれば、ブロックチェーンはコストダウンにつながらないという。

 「ブロックチェーンで『業務がシンプルになる』というのが、ブロックチェーンによるコストダウンの本質。白熱電球をLED電球にするのと違い、ただ取り換えればいいというものではなく、ブロックチェーンのよさを生かすために、業務も変えなければならない」(赤羽さん)

 また、全ての業務がブロックチェーンに適しているとも限らないため、従来の別のアーキテクチャとブロックチェーンを並列して使うことも考えられる。「両方の面倒を見られる人がいればいいが、もともとメインフレームを使ってきた会社の人が、ブロックチェーンのような“オープンで得体の知れないもの”を使うとなると、違う担当者を用意しなければならなくなる」(赤羽さん)

 ブロックチェーンの導入には、「人」を含めたトータルコストや、ブロックチェーンを使う必要性など、さまざまな角度からの検討が必要になりそうだ。

 今後、ブロックチェーンが企業でも本格的に受け入れられるには何が必要なのか。赤羽さんは「いろいろな組織が連携して初めてうまみが出る。組織や企業、業界、国と国をまたいで横串を刺すようなことが重要ではないか」と話す。愛敬さんは「ビットコインの加熱に乗るのではなく、ブロックチェーンにどういう方向性があるのか見定めながら進めていきたい」と話している。