漢字の覚え方、実は日本人も… 文字認識の「画像」と「軌跡」の関係 (1/3ページ)

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 数日前、奥さんと雑談していた時のこと。

 「あの俳優が、あのドラマに向いているよね」

 「あの俳優って、誰?」

 「ほら、CM見ながら、彼は最近ご無沙汰だね、って2人で言ったじゃない」

 「ああ、ええっと、誰だっけ?」

 「あの正という漢字が苗字にある」

 「うーん」

 「あっ、そうだ!玉木だ!正じゃない」

 「それ、上と下に横の線があり、上から下に線が降りる四角の字って頭にあったわけよね。なんかガイジンの漢字の覚え方みたい」

 「ほんと、恥ずかしい!こんなの初めてだ」

 門と問を混同するのも情けないが、なんとか自分をごまかして許せる馴れがある。小学校の漢字のテストでも、「専門」と「専問」のどちらが正解かという問いはよくあった。

 が、正と玉を一緒のカテゴリーにおいた自らの漢字センスに愕然とした。昔、アイルランドの友人から「品川の品は四角が三角に並んでいる、と覚えている」と説明された時、そんな漢字の覚え方したことないなぁと思った。

 アルファベットを使う外国人は図形で漢字を記憶することが多い、との一例だ。確かに「木」や「川」のように象形文字として漢字のコンセプトを学校の授業で習った覚えはある。しかし、それはあくまでも漢字の成り立ちを理解させるためであって、漢字を覚えさせるのが第一の目的ではなかった、と考えていた。

主に「画像」で認識し、「軌跡」で補完