米グーグル親会社の研究部門「X」が世界救うか 塩と不凍液で再生エネルギー貯蔵に取り組む (1/3ページ)

マルタのエネルギー貯蔵システムのイメージ図(X提供)
マルタのエネルギー貯蔵システムのイメージ図(X提供)【拡大】

 米グーグルの親会社アルファベットの研究部門「X」が、世界を救う可能性を秘めた新たな計画を進めている。「マルタ」のコードネームを持つこの極秘プロジェクトは、塩と不凍液の入った2種類のタンクを活用するものだ。

 アルファベット開発

 10年近く前にグーグルの自動運転車技術を生み出したXが今回取り組むのは、再生可能エネルギーの貯蔵システムだ。Xの幹部や研究者によれば、このシステムは設置場所の制約が少なく、リチウムイオン電池より長持ちする可能性があり、水力発電所など既存のクリーンエネルギー貯蔵法とコスト面で劣らないという。

 Xではいくつかのエネルギー関連技術を開発しているが、今回明らかになったこの計画はその一つ。Xはこれまで眼鏡型端末のグーグルグラスやドローン宅配便など、「ムーンショット(困難だが実現によって革新がもたらされる大きな挑戦)」ともいえる野心的な事業を次々と立ち上げてきた。ベンチャーキャピタルや各国政府が代替燃料分野の技術や企業への出資を削減する中、Xのクリーンエネルギープロジェクトは自動運転車ほど成果を上げていないが、開発チームはまだ諦めていない。

 「ムーンショットを目指す研究所が気候変動のような重大な問題を諦めてしまったら、永遠に解決されることはないだろう。解決策を見いだせば、何兆ドルもの市場機会が生まれるはずだ」と、X責任者のオビ・フェルテン氏は語る。

プロジェクトの「リスク要因除去」は既に終了