【Science View】 (2/5ページ)

員眞貝洋一氏
員眞貝洋一氏【拡大】

  • 国島直樹氏

 メチル化酵素複合体であるG9a/GLPが、LIG1のヒストン様配列をメチル化する。メチル化されたLIG1はUHRF1と結合し、複合体を形成する。UHRF1/LIG1複合体は、DNA複製のときにDNA複製の場にやってくる。このとき、メチル化LIG1はUHRF1をDNA複製の場に連れていくことで、効率的に新生DNA鎖のメチル化(DNAメチル化パターンの複製)を誘導していると考えられる。

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【プロフィル】員眞貝洋一

 しんかい・よういち 1990年順天堂大学大学院医学研究科博士課程修了、博士(医学)。京都大学ウイルス研究所准教授、教授を経て、2011年より現職。2001年、当時その機能がよくわからなかったG9aという分子がヒストンのリシンメチル化酵素であることを見出し、その後は一貫してヒストンメチル化による細胞記憶メカニズムの研究を進めている。

 ■コメント=今後は、細胞記憶=エピゲノムを操作することで生命機能の制御を目指す。

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 ■X線自由電子レーザーの創薬利用が前進

 □理化学研究所放射光科学総合研究センター 生物試料基盤グループ グループディレクター・国島直樹

 X線自由電子レーザー(XFEL)による連続フェムト秒結晶構造解析(SFX)を使ったタンパク質微結晶の室温構造は、「構造に基づく薬物設計(SBDD)」にとって利点となる可能性があるが、従来法との違いが不明だった。また、SBDDで必要なタンパク質-リガンド複合体の結晶は、リガンド水溶液にタンパク質結晶を浸すソーキング法によって調製するが、微結晶に適用できるか不明だった。

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