受付嬢と社長の“二足のわらじ” 資金調達に奔走 命運を分けたエンジェル投資家との出会い (1/3ページ)

【元受付嬢CEOの視線】

 こんにちは。ディライテッドCEOの橋本真里子です。第2回では、受付嬢から起業に思い至った経緯についてお話ししました。今回は、ついに起業家として走り出してからのお話をします。

 起業したのは2016年1月でした。実は、当時はまだGMOインターネットを退職しておらず、受付嬢のまま起業しました。二足のわらじを続けたのには理由があります。

ディライテッド社内の様子

ディライテッド社内の様子

資金が必要…渋谷の街をヒールで駆け回る日々

 ひとつは、お世話になった会社にきちんと責任を果たして去ることが、何よりの礼儀だと考えているからです。もうひとつは、経済的な理由でした。

 今までは派遣社員として、働いた分はきちんとお給料がもらえました。しかし、起業してからはなんの保証もありません。自分で資金を調達し、プロダクトを開発し、営業し、お客様からお金をいただかなければ、会社にお金が入ってこないのです。上司と受付のスタッフに事前に相談し、週の半分は起業準備、残りは今まで通り受付業務に携わることになりました。

 それから3カ月間は、“文字通り”に渋谷の街を駆け回っていました。ときには昼休みに制服のままアポイントに行き、すきま時間でさえ投資家との面談に時間を割きました。面談が終われば、ダッシュで受付業務に戻る…なんて毎日を繰り返していたので、あの頃が人生の中で最もヒールで走り回った時期だったかもしれません(笑)。

 私が目指した受付システム事業には、そのシステムを作り出す「プロダクト開発」が必要になります。私自身が作れたら話は早いですが、プログラミングの経験がない私は誰かにお願いするしかありません。開発を制作会社に依頼するか、エンジニアを雇うか…。どちらにせよ、会社という舟を漕ぎ出すには、“燃料”となる資金が必要でした。

 これまで私は派遣社員として就業してきたので、手元に大金があったわけではありません。自分の生活だけでも、すぐに苦しくなるのは目に見えていました。とにかく事業を走らせるためにも資金を集めなくてはいけなかったのです。

二人のエンジェル投資家との出会い

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