【専欄】教員養成か、総合大学化か 拓殖大学名誉教授・藤村幸義 (1/2ページ)

 中国各地には教員養成を目的とした師範大学と呼ばれる大学が数多くある。ところがこのところ、師範大学でありながら総合大学化を目指すところが増えている。中には大学の名前から「師範」の2文字を取り去るところも出てきた。さすがに教育省も危機感を覚え、教員養成がこれ以上弱体化しないように手を打ち始めている。

 北京師範大学は、師範大学のランキングでトップの座を占めているが、創設から100周年の2002年に、15年をかけて大学の総合化を目指すとの新戦略を打ち出している。同大学の学生に聞いてみると、教員養成とあまり関係のない科目が最近は増えているという。ビジネスなど教育関係以外に進路を決める学生も多いらしい。

 美しいキャンパスで知られている上海の華東師範大学でも、数年前から教員養成に進む学生数を減らし始めている。いずれは「教師教育学院」を設立し、教員養成はここに集中させる方針という。

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