【松本真由美の環境・エネルギーDiary】ニューエコツーリズムへの挑戦 (4/4ページ)

温泉バイナリー発電所のモニター画面
温泉バイナリー発電所のモニター画面【拡大】

  • 土湯温泉の2号源泉
  • 水槽内のオ二テナガエビ
  • 土湯温泉の温泉バイナリー発電所=福島市土湯温泉町

 土湯温泉ではバイナリー発電所のほかに、国直轄の東鴉川第3砂防堰堤(えんてい)を利用した小水力発電所(出力140キロワット)が15年4月に竣工(しゅんこう)し、順調に稼働しています。温泉バイナリー発電と小水力発電という2つの発電事業は、土湯温泉町の「復興の柱」。2つの発電所の管理は、元気アップつちゆの事務所内にあるモニターで遠隔監視されています。

 「再エネ発電事業や温泉熱を利用した養殖など、ニューエコツーリズムに取り組み、町のにぎわいを回復させたい。発電施設周辺には、再エネの体験学習施設を建設し、一般来場者が見学しやすい環境を整える予定です。再エネの見学会や視察、各種研修会などを全国から招致したいと思います」

 16年度には県内外から2500人の見学者が訪れ、その6割が町内の旅館に宿泊しています。来年以降、エネルギー施設を見学するため町内の旅館に宿泊すると、おいしいオニテナガエビを味わえそうです。

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【プロフィル】松本真由美

 まつもと・まゆみ 東京大学教養学部客員准教授(環境エネルギー科学特別部門)。上智大学在学中からテレビ朝日のニュース番組に出演。NHK-BS1ワールドニュースキャスターなどを務める。環境コミュニケーション、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を研究する傍ら、シンポジウムのコーディネーターや講演、執筆活動などを行っている。NPO法人国際環境経済研究所(IEEI)理事。

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