【社説で経済を読む】「希望の党」は希望をもたらすのか (1/3ページ)

自らが代表を務める「希望の党」を設立し、記者会見する東京都の小池百合子知事=9月27日、東京都内のホテル
自らが代表を務める「希望の党」を設立し、記者会見する東京都の小池百合子知事=9月27日、東京都内のホテル【拡大】

 □産経新聞客員論説委員・五十嵐徹

 22日に投開票される衆院選に向けて、小池百合子東京都知事が国政新党「希望の党」を結成し、自ら代表に就くと発表した。知事職は続けるという。

 安倍晋三首相が解散を表明した同じ日に緊急記者会見をぶつける得意の「小池劇場」で、会見後には小泉純一郎元首相との会談をセットして連携をにおわす周到な演出も見せた。

 毎日は9月27日付社説で「小池氏の勝負勘と度胸のなせるわざ」と皮肉も込めて持ち上げたが、「民主的な党運営とは無縁のスタート」(同日付産経)とする批判も少なくない。側近の若狭勝前衆院議員らが積み上げてきた綱領、政策などの議論は簡単にリセットされた。

 小池氏は記者会見で、「日本は改革のスピードがあまりにも遅い。私自身が立場を明確にし、勢いをつけたい」と強調したものの、舞台裏を知らされていない国民は、きつねにつままれた心境だろう。

 ◆不可解な立党の精神

 7月の都議選に続き、発信力にたけた小池氏が再び新党の前面に立つことで、選挙の行方はますます混沌(こんとん)としてきた。解散にあわせて民進党が事実上の解党を決め、小池新党に合流するサプライズも加わった。野党再編が一気に進む可能性がある。

 首相が冒頭解散に踏み切った背景には、「新党の準備が整わないうちに」という計算があったのは間違いないが、その裏をかくような大胆な動きには自民党の二階俊博幹事長も「影響は大いにあるだろう」と警戒と戸惑いを隠せなかった。

 小池氏は「政権選択選挙」と位置づけ、新党の候補者は「3桁にはなる」と述べた。政権取りへ真っ向勝負を挑む構えだ。

今、あなたにオススメ
Recommended by