重力波にノーベル賞 相対性理論を裏付け アインシュタインが残した「最後の宿題」 (2/3ページ)


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 「関係者全員の成果」

 こうした中で、重力波をついに捉えたのが米国の観測施設「LIGO(ライゴ)」チーム。一辺の長さが4キロに及ぶL字形の巨大施設で、ワシントン州とルイジアナ州に計2台ある。ここで2015年9月14日、初の検出に成功し、歴史的な発見を成し遂げた。

 太陽の数十倍の質量がある2つのブラックホールが合体して生じた重力波が、13億年かけて地球に到達した瞬間をキャッチした。観測した波形は、アインシュタインの理論と一致していた。

 「アインシュタインは正しかった! 重力波の検出おめでとう。宇宙を理解するための突破口だ」。論文が発表された昨年2月、歓喜するチームを当時の米オバマ大統領はツイッターでこう祝福した。

 LIGOの総工費は約1千億円に及び、論文には千人もの研究者が名を連ねた。チーム責任者は「ノーベル賞は3人だけでなく、過去数十年にわたり不断の努力を続けた賢明で献身的な科学者や技術者たちのものだ」と全員をたたえた。

光や電波では見えないブラックホールを直接捉えることが可能