電通に罰金50万円判決 裁判官、山本社長に「社会的役割期待している」 (2/2ページ)

東京地裁に入る電通の山本敏博社長=6日午後、東京・霞が関(川口良介撮影)
東京地裁に入る電通の山本敏博社長=6日午後、東京・霞が関(川口良介撮影)【拡大】

 公判には会社の代表として山本敏博社長が出廷。菊地裁判官は判決理由の言い渡し後、山本社長に「日本、業界を代表する企業。ぜひ立場に相応した社会的役割を期待している」と話しかけた。

 判決によると、電通は過労自殺した新入社員の高橋まつりさん=当時(24)=ら社員4人に対し、本社の労使協定(三六協定)が定めた月50時間を超え、平成27年10~12月に月3時間30分~19時間23分の時間外労働をさせた。

 東京区検は29年7月、労働基準法違反罪の両罰規定を適用し、法人としての同社を略式起訴したが、東京簡裁は非公開の書面審理だけで罰金刑を言い渡す略式命令を「不相当」と判断し、正式な裁判で審理されていた。

 ■電通違法残業事件

 東大卒業後の平成27年4月、電通に入社した高橋まつりさん=当時(24)=が、同年12月に東京都内の寮から飛び降り自殺し、三田労働基準監督署が長時間労働が原因として、28年9月に労災認定した。東京労働局は12月、法人としての電通と高橋さんの上司だった本社幹部1人を書類送検。電通は今年1月、再発防止策をとることなどで高橋さんの母、幸美さん(54)と合意した。

■電通過労自殺、「再発防止の言葉は空虚」 まつりさん母コメント、NHK記者の過労死にも触れる を読む

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