イシグロ氏、もう一つの故郷が原動力 「いつか帰国するかもと思い生きてきた」 (3/3ページ)

1989年6月、ロンドンの自宅で写真に納まるカズオ・イシグロ氏(共同)
1989年6月、ロンドンの自宅で写真に納まるカズオ・イシグロ氏(共同)【拡大】

 「東京は大きな街なのに非常に清潔で安全。ロンドンは違います」。「わたしを離さないで」の映画化に合わせて平成23年にも来日。そのときのインタビューで、日本の治安の良さに驚きながら、笑顔でこう語ったのが印象に残っている。

 「改めて思ったのは私の書く物語が日本的感性に裏打ちされていること。『命のはかなさ』や『もののあはれ』といった言葉はいつも私の頭にあるのです」

 ■首相も受賞を祝福

 安倍晋三首相は5日夜、ノーベル文学賞に長崎県出身の日系英国人作家、カズオ・イシグロ氏が選ばれたことについて「日本にもたくさんのファンがいる。共に今回の受賞をお祝いしたい」とするコメントを発表した。

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【書評】『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳