【万象】南極のすがた 数十万年の旅の果て

ハムナ氷瀑(国立極地研究所提供)
ハムナ氷瀑(国立極地研究所提供)【拡大】

 昭和基地の南西約34キロ。一面に広がる氷に、しわのような凹凸ができた不思議な場所があり、「ハムナ氷瀑(ひょうばく)」と呼ばれている。

 仕掛けはこうだ。南極大陸に雪が積もり続け、時間をかけて圧縮されて氷になる。氷が分厚くなると重みが増し、末端部は海岸へ押し出される。そしてこの場所で、海に崩れ落ちているのだ。その後は氷山となって沖合へ離れていく。

 雪が積もってからこうして海に流れ出るまで、実に数万年から数十万年かかるという。スケールが大きい南極の自然の営みは、われわれ人間がいかに小さな存在かを教えてくれる。(草)

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