米大統領、核兵器拡大要求の報道内容を否定 NBC放送免許剥奪に言及

 米3大ネットワークの一つNBCは11日、トランプ米大統領は軍や安全保障当局者との会議で米保有の核兵器拡大を要求したと報じた。これを受け、大統領は報道内容を否定するとともに放送免許を剥奪する必要性に言及した。

 カナダのトルドー首相とホワイトハウスで会談したトランプ大統領は記者団に対し、「メディアが何でも書きたいように書くことができるのは、率直に言って非常に不快だ」と述べた。

 マティス国防長官も声明でトランプ大統領を擁護し、「大統領が米国の核兵器を増やすよう求めたとする最近の報道は完全に誤りだ。この種の間違った報道は無責任だ」と指摘した。

 NBCは大統領が7月20日に開かれた安全保障問題当局者との会議でこうした発言をしたとし、大統領が会議室を去った後でティラーソン国務長官が「ばか」呼ばわりしたと伝えた。

 これに対しトランプ大統領はまずツイッターで報道内容を否定。その後、NBCの親会社でコムキャスト傘下のNBCユニバーサルの放送免許を連邦通信委員会(FCC)が剥奪する必要性に言及。「この偽ニュースの全てがNBCとその放送網から流れていることを踏まえ、同社の持つ放送免許の剥奪を議論してもいい頃ではないか。米国のために良くない!」と述べた。

 テレビ局の親会社はFCCから付与された放送免許を定期的に更新する必要がある。

 ウォーターゲート事件の調査報道で知られるワシントン・ポスト紙の経営者だったキャサリン・グラハム氏は1997年の著書で、72年にニクソン大統領(当時)が同社傘下のテレビ局の免許更新に干渉するよう側近に促したことを明らかにしているが、トランプ大統領のツイートはこのエピソードを思い起こさせる。(ブルームバーグ Todd Shields)

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