「酸味を甘みに変換」 つくば戦略特区で奇跡のタンパク質「ミラクリン」生産システムを確立へ

ミラクルフルーツ(茨城県植物園提供)
ミラクルフルーツ(茨城県植物園提供)【拡大】

 西アフリカ原産の「ミラクルフルーツ」に含まれる、酸味を甘味に感じさせるタンパク質「ミラクリン」。茨城県やつくば市などは、日本の成長や発展に貢献する研究を進める「つくば国際戦略総合特区」に、この物質を生成するシステムの確立を追加した。

 ミラクリンは「酸味を甘みに変換する」ミラクルなタンパク質。極微量の0・1~0・2ミリグラムの摂取で1~2時間、味が持続し、カロリーはほぼゼロ。西アフリカ・ガーナ原産の「ミラクルフルーツ」の果実に含まれ、国内での大量生産は困難とされていた。

 新たなプロジェクトの名称は「植物機能を活用したヒトの健康増進に資する有用物質生産システムの開発事業化」。筑波大などが実施主体となる。

 糖尿病や高血圧などの生活習慣病をはじめとした疾病の効果的な予防と健康管理のため、簡単に栽培できるトマトなどを利用した生産方法の開発や事業化を目指す。筑波大が遺伝子組み換え技術で国産トマトにミラクリンの遺伝子を導入することに成功し、特許を取った。

 つくば国際戦略総合特区では現在、「次世代がん治療法(BNCT)の開発実用化」などの8つのプロジェクトを進めており、これらの着実な推進が図られることになる。