名刀「山姥切国広」再展示求め要望書 足利商業連合会 栃木

 今春、刀剣ファン約4万人を集めた刀工・堀川国広の名刀「山姥切(やまんばぎり)国広」の展示を受け、栃木県の足利商業連合会(西田孝志会長)は16日、山姥切国広の再展示を柱とする「足利ゆかりの刀工・堀川国広による文化、商業観光振興に関する要望書」を和泉聡市長に提出した。市議会の渡辺悟議長、足利商工会議所関係者も同席。西田会長は「市の目指す『刀剣ファンから足利ファン』に向け、再展示を検討してもらいたい」と述べ、和泉市長は「まちづくりに生かせるよう要望の趣旨を踏まえ努力したい」と前向きな姿勢を示した。

 春の展示では同連合会加盟店が関連メニューや商品を企画、販売し、市は経済効果4億円と試算。夏には市主催の国広感謝祭が開かれ、11月にも民間主導で催しを予定。要望書は「刀剣ブームをてこに足利市の歴史文化資源を生かした振興の絶好の機会」とし、山姥切国広再展示と山伏国広などの刀剣展示を要望。混雑で鑑賞の機会を失った市民の要望も強いとしている。