あおり運転誘発の「車間距離不保持」群馬県内で274件  県警「安全な場所に停止。車外に出ないで」

 神奈川県大井町の東名高速道路で6月、大型トラックがワゴン車に追突し静岡市の夫婦が死亡した事故をきっかけに、全国的に「あおり運転」へ注目が集まる中、群馬県警が昨年1年間で、高速道路上を走行するドライバーを道交法違反の「車間距離不保持」で摘発した件数が274件だったことが20日、分かった。

 過去5年では平成25年の424件をピークに、27年には264件まで減っていたが、それより10件増えた。県警は不十分な車間距離がトラブルを招く恐れがあるとし、注意を呼びかけている。

 県警交通企画課は「他県に比べ群馬は車間距離が狭いといわれ、『距離を詰められている』といった通報が多い」と説明。あおられた場合は「安全な場所に停止し、110番通報してほしい」と推奨している。

 激高したドライバーに追跡され、停止させられた場合も「車外に出てはいけない」(同課)。全方位を録画できるドライブレコーダーを使い、「録画中」と書いたステッカーを貼るのも有効だとしている。

 同課によると、摘発は▽24年385件▽25年424件▽26年342件▽27件264件▽28年274件-だった。