露出販売に新指針 陳列4時間に「厳しい」の声も 識者は「二次感染防止に有効」

腸管出血性大腸菌O157(東京都健康安全研究センター提供)
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  • O157を含む腸管出血性大腸菌感染症の報告数の推移(2016年)
  • 総菜店で行われた立ち入り検査=群馬県高崎市
  • O157感染者が出たポテサラダの流通
  • 問題の総菜店のチラシに掲載されていたポテトサラダ。キュウリが使われているが…
  • O157感染の女児が死亡した経緯
  • 国内で起きた主なO157食中毒

 3歳女児が亡くなった腸管出血性大腸菌O157事案は発覚から1カ月余の20日、全国初の総菜販売店向け露出陳列指針として規制策がまとまった。有識者らの「県食品安全県民会議」に同日、群馬県が原案を示し了解を得て固まった内容は、業者向けの国の衛生基準より大幅に具体的だが、「陳列時間は原則、調理後4時間が限度」などと定められ、小売店からは「厳しい」との声も上がった。

 県内を中心に全国展開するスーパーチェーンのベイシア(前橋市亀里町)は総菜を販売しているが、「原則4時間の陳列時間では、少量で作って販売するスタイルに変えなければならずなかなか厳しい」。指針では天ぷらなどの加熱食品でも原則4時間と定められたが、ベイシアは「お客さんの安心安全を守るために、やっていく」と語った。

 一方、「温度管理と時間の両方から定めていて、指針として有効」と評価するのは東洋大学食環境科学部の佐藤順教授(食品衛生学)。今回の食中毒事案の原因は判明していないが、指摘された二次感染について「一般的には十分にあり得る」とし、トングの使い方を定めたのも「有効」と評価した。

 県内の総菜店は600店以上。週明けにも各事業者に通達、管理徹底を図る。