シンドラー社と遺族和解へ エレベーター事故訴訟

 東京都港区のマンションで平成18年、住人の男子高校生=当時(16)=がシンドラーエレベータ社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故を巡り、遺族が同社などに損害賠償を求めた訴訟は近く、東京地裁で和解が成立することが7日、裁判関係者への取材で分かった。

 遺族は20年、安全確保を怠ったとして、シンドラー社や建物を所有する港区などに2億5千万円の賠償を求め提訴。東京地裁が今年9月に和解を勧告していた。

 7日に和解協議があり、終了後にシンドラー社の代理人弁護士が「事故の法的責任はないが、人道的見地から和解することにした」と話した。同社や港区などが「遺憾の意」を示し、連帯して和解金を支払う内容になる見込み。総額は明らかになっていないが、港区議会は6日、区の支出分を400万円とする和解案を可決している。

 消費者安全調査委員会は昨年8月、ブレーキ部品の摩耗などが事故原因とする報告書を公表した。