露関係の海運会社に権益か 米商務長官疑惑 ICIJ指摘 (1/2ページ)

 ロス米商務長官がロシアのプーチン大統領の娘婿や、米国の制裁対象であるロシアの新興財閥(オリガルヒ)とビジネスで結び付きがあったと国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が調査報道で指摘した。同商務長官は議会への資産情報の開示をめぐり、今後疑惑の目を向けられる。

 民主党のブルーメンソル上院議員(コネティカット州)は、ロシア企業と取引関係のある海運会社の権益をロス商務長官が保有していたとの疑惑を懸念し、この件で調査を開始するよう商務省の監察官に求めた。

 同上院議員は声明で、「ロス商務長官はこれらの海運会社に保有する権益と、今も続くロシアのオリガルヒとの金銭的関係を隠し、私と上院商業科学運輸委員会、そして米国民を欺いた。商務長官の資産情報の開示は、ロシアのマトリョーシカ(入れ子人形)のようだ。あからさまな利益相反が一見したところ無害の持ち株会社に注意深く隠されている」と主張した。

 ロス商務長官が、このような関係を明らかにしなかったことが、倫理情報開示の連邦ガイドラインに違反するかどうかははっきりせず、いかなる法律違反も商務長官は指摘されていない。

 商務省は5日発表した声明で、ロス商務長官は問題となっているロシア企業のオーナーが誰か承知しておらず、オーナーと会ったことは一度もないとした上で、商務長官が大洋横断の海運関連の事案に関与しないことを決めたことを明らかにした。さらに「ロス商務長官は最高の倫理基準を確保するため、商務省の倫理担当者と緊密に連絡を取っており、米国の景気回復と雇用創出にコミットしている」と説明した。

今、あなたにオススメ
Recommended by