紀州の政争、明治維新に影響? 和歌山市立博物館で特別展 陸奥宗光の資料も (1/2ページ)

 幕末の紀州藩の役割を紹介する特別展「幕末の紀州藩」が和歌山市湊本町の市立博物館で開かれている。江戸幕府と薩長土肥を中心に語られることが多い幕末だが、近年、紀州藩の研究が注目されているという。今回は、紀州藩の幕末における影響力を資料などで紹介。没後120年を迎えた陸奥宗光についての資料も並ぶ。26日まで。

 大政奉還から150年を迎えることを記念し、全国22自治体が相互交流・連携したプロジェクトの一環。近年、研究が急激に進む幕末の紀州藩の重要性について多くの人に知ってもらおうと企画した。

 4部構成で、13代藩主で幕府の14代将軍、徳川家茂(慶福(よしとみ))のほか、内政を取り仕切った「和歌山派」と、参勤先の江戸で政治力を持った「江戸派」という紀州藩の人物を中心に展示。紀州藩の政争が明治維新に与えた影響などを128点の資料で紹介する。

 1部では、江戸後期にメキシコへ漂流した男性の日記や、「海防図」(同館蔵)など加太や友ケ島が畿内の防衛の要地であることを示した資料などが並ぶ。1854年の安政南海地震に見舞われたことを示す資料も展示している。

 2、3部では、家茂を大老・井伊直弼とともに将軍に押し上げた水野家や水野藩政下で活躍した家臣、また、井伊暗殺や「八月十八日の政変」などを背景に水野家の失脚時に藩政を掌握した安藤家について紹介。