メタンは燃やすより食品に変換 (1/4ページ)

カリスタが土中のバクテリアから生成した魚のためのタンパク質飼料(同社提供)
カリスタが土中のバクテリアから生成した魚のためのタンパク質飼料(同社提供)【拡大】

 埋め立て地で発生した排ガスが食用タンパク質に姿を変え、ハンバーガーやステーキとして食卓に登場する世界を想像してみてほしい。

 それこそが、科学者らの待ち望む未来だ。米カリフォルニア州のバイオテクノロジー企業カリスタとインドの都市ベンガルールに本社を置く新興企業、ストリング・バイオはそれぞれ、メタンをタンパク質に変える技術を開発した。

 ◆発酵しタンパク質に

 土中のバクテリアにメタンを含んだ液体を餌として与えると、ビールの醸造時と同じような発酵が起きる。アルコールの代わりに水中に放出されたタンパク質は、乾燥させると茶色の粉末になる。この粉末はすでに、食用としての利用に向けた第一歩として、動物の飼料に使われている。

 両社は、天然ガスの価格が過去約20年で最低水準まで下がる中で、増加する世界人口が農地や海洋に与える負荷を軽減するのに自社製品が役立つと確信している。

 ストリング・バイオはインド政府から20万ドル(約2275万円)の助成金を獲得。自社技術の商業化に向けさらなる投資を募っており、現在はベンガルールの工場で試験的に月量数キログラムを生産している。地元の供給業者が持ち込んだメタンをバクテリアに与え、発酵させてタンパク質を作り、畜産業者や養殖業者に提供して試験を行っている。

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