黒潮の蛇行さらに拡大 関東で雪降りやすく?

 今年12年ぶりに確認された、黒潮が東海沖で大きく南へ曲がる「大蛇行」について、海上保安庁は9日、5日時点で前回観測の9月末から約60キロ南下し、蛇行の幅がさらに大きくなっていると発表した。漁場の位置に影響を及ぼす可能性があるほか、今冬は関東で雪が降りやすくなるとの見方も出ている。

 黒潮は通常、日本列島に沿って太平洋を西から東へ流れる。ところが、8月下旬以降、紀伊半島南端の潮岬付近から大きく南へ曲がる状態が続いている。

 海上保安庁によると、9月27日時点で静岡県の300キロ沖の北緯31・9度付近に南下。11月5日にはさらに約60キロ南の北緯31・4度付近に移動していた。

 鹿児島大の中村啓彦教授(海洋物理学)は「大蛇行が発生すると太平洋側を通過する低気圧の中心が南側にずれる傾向がある。そのため関東に吹き込む風は低気圧に向かって流れ込む冷たい北東風になり雪が降りやすくなる」と指摘する。

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