出荷時期が2カ月遅い「こがらしぶどう」をブランド化 需要喚起に弾み 山梨・牧丘 天候や設備など参入に課題も (1/2ページ)

遅詰みのシャインマスカットの検品・出荷作業=8日、山梨市牧丘町倉科
遅詰みのシャインマスカットの検品・出荷作業=8日、山梨市牧丘町倉科【拡大】

 出荷時期を通常より2カ月ほどずらした遅摘みの「こがらしぶどう」の出荷が、JAフルーツ山梨笛川統一共選所(山梨市牧丘町倉科)で始まった。4年前に生産を開始した巨峰とシャインマスカットで、今年商標登録したブランドだ。収穫前と台風シーズンが重なり、設備費用がかかるなど新規参入には制約も多いが、巨峰の名産地・牧丘で新たな需要を期待する生産農家は徐々に増えている。出荷は17日まで続く。(松田宗弘)

 JA笛川支所の岡富春係長によると、出荷は首都圏や関西市場向け。初年度の平成26年度に3トンだったこがらしぶどうの生産実績は、27、28年度に5トンに増え、今年度は8トンに達する見込みだ。生産農家も4軒から7軒に増えた。

 通常時期のブドウと比べて、味や品質は変わらず、価格は約1・6倍と高値で販売されている。

 だが、生産農家は思ったほど増えていない。岡係長は「出荷時期を延ばすことで台風などの天候リスクが高まる。ビニールの雨よけをブドウ棚にかけ、葉を落とさない対策をとるなど数百万円の設備投資が必要で、新規参入だと踏み切れない」と説明する。