スバル、無資格検査問題で39万5千台をリコール 国交省に届け出

国土交通省ホームページより
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  • 10月27日、厳しい表情で無資格検査問題について記者会見するスバルの吉永泰之社長=東京都渋谷区

 国の規定に反して新車を無資格検査していたSUBARU(スバル)は16日、国土交通省に約39万5千台のリコール(無料の回収・修理)を届け出た。対象は主力車「インプレッサ」など9車種で、販売会社の整備工場で再点検する。

 リコール対象は当初、12車種になると説明していたが、派生モデルがある「レガシィ」などを1車種として数えた結果、9車種になった。トヨタ自動車に供給しているスポーツカー「86(ハチロク)」も対象になる。

 スバルは群馬県太田市にある2工場で、新車を出荷する前の最終検査に資格を持たない従業員が携わっていた。従業員に実地で経験を積ませる一環だったとし、悪意はなかったと説明している。外部の独立した弁護士に協力を依頼して原因究明と再発防止策作りを進めており、月末をめどに国交省に報告する予定だ。