山手線や日比谷線に新駅 東京五輪に備え交通網の整備急ピッチ 既存インフラ活用 (2/4ページ)

築地市場(右)の度重なる移転延期の影響で、現在も未開通となっている環状2号線の築地大橋=10月27日、東京都中央区
築地市場(右)の度重なる移転延期の影響で、現在も未開通となっている環状2号線の築地大橋=10月27日、東京都中央区【拡大】

 半世紀ぶりの新駅

 鉄道では、JR東日本が20年春に山手線の約半世紀ぶりの新駅となる「品川新駅」(仮称)を暫定開業するほか、山手線に新型車両を導入。メインスタジアムの新国立競技場の最寄り駅となる千駄ケ谷駅のホーム整備など都内の駅施設の改修に取り組む。

 地下鉄では、東京メトロが20年に日比谷線に「虎ノ門新駅」(仮称)を暫定開業する。新駅のそばには臨海部の会場を結ぶ高速バスシステム(BRT)などが発着するバスターミナルも新設される計画。東京メトロの日比谷線や千代田線、新交通システム「ゆりかもめ」などは、20年度までに全車両が新型車両に置き換えられる予定だ。

 首都圏の高速道路網は、環状道路を中心に拡充される。東京外郭環状道路(外環道)の三郷南インターチェンジ(IC)-高谷ジャンクション(JCT)間は17年度中に開通。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の藤沢IC-釜利谷JCT間も20年度中の開通を目指して用地取得を進めている。

 都内のタクシー各社は、乗り降りしやすく燃費も優れたミニバンタイプの新型車への置き換えを推進。東京都などは「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池バスをBRTや一般の路線バスに大量導入する。

環状2号線が懸案