シャンシャンが6月12日に生まれてからお祝いムードが続く地元、東京・上野では、一般公開による観光客の増加と経済効果に期待が高まっている。
「みんな『まだか、まだか』と待っていますよ」。アメ横商店街連合会の千葉速人副会長は声を弾ませる。シャンシャンの誕生後、商店街を訪れる客は確実に増えていると感じており、「公開となればもっと増えるはず」。命名の際に買い物客に配ったパンダのキーホルダー3千個は1週間でなくなる好評ぶりで、今回は5千個を準備中だ。
上野観光連盟は、地元の商店街に客を呼び込もうと、パンダの関連グッズやメニューのある店舗を紹介する「上野パンダマップ」を作成する。来年1月には公開を記念したイベントを開催。シャンシャンと一緒に記念写真を撮ることができるアプリの開発も進める。
茅野雅弘事務総長によると、平成20年にリンリンが死んで上野にパンダがいなくなると客足が15%程度落ちたという。「それから街を挙げてパンダを守ろうという機運が生まれた。公開されれば街と動物園が一体となってお客さんを迎えたい」と意気込んでいる。