COP23閉幕、ルール作り持ち越し 「パリ協定」開始へ険しい道のり (1/2ページ)

国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の本会議場=18日、ドイツ・ボン(共同)
国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)の本会議場=18日、ドイツ・ボン(共同)【拡大】

 ドイツのボンで開かれた国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)は、温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が始まる2020年までの取り組み強化を図る内容を盛り込んだ決議を採択し、18日閉幕した。18年末が交渉期限となっているパリ協定のルール作りについては、意見の隔たりが大きく大半の作業を来年に持ち越した。このため、来年4~5月に予定される会合の後に追加会合を検討する。COP23では、パリ協定に盛り込まれた仕組みの一部を、先行して18年から試行することも決まった。途上国を含む世界全体の削減目標が、地球温暖化の抑制に十分な水準かどうか検証する取り組みで、目標引き上げを図る狙いがある。年末の締約国会議で各国の閣僚らが検証する。

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 COP23は、当初の予定を1日延期する激しい交渉の末、閉幕した。来年が期限のパリ協定の実施ルール作りに関して、合意が成立したのは、今後の議論の進め方など手続き関連がほとんどだった。どんな要素を盛り込むかについては、各国の意見の隔たりが大きく、併記にとどまった。来年は険しい交渉の道が待ち受けるのが確実で、4~5月に予定される会合が最初の本格論戦の場になる。

 ◆「不可能に近い」

 パリ協定が20年から動きだすためには、来年末のCOP24で詳細なルールに合意しなければならない。欧州の気候変動交渉の専門家は「先進国から中国のような新興国、アフリカの最貧国までが参加するパリ協定で統一的なルールを作ることは不可能に近い」と指摘する。ただ、合意を最優先に妥協を重ねれば、実効性に乏しいルールになる恐れも出てくる。

 COP23では、各国は早々に内容面での進展を諦め、最終日を待たずに関連文書をまとめた。今後の交渉の基礎との位置付けだが、各国の意見を並べ、英文で266ページある。