COP23・会場トピックス 米離脱表明後初、結束維持を確認(2-1) (1/3ページ)

閣僚級会合で演説するドイツのメルケル首相
閣僚級会合で演説するドイツのメルケル首相【拡大】

  • 報告書を公表するブルームバーグ氏
  • 米国内の取り組みを発信するパビリオンに集まった人たち

 ドイツのボンで開催された国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)は、予定の会期を1日延長して18日に閉幕した。トランプ米大統領がパリ協定からの離脱を表明して以来、初めてのCOPであり、米離脱の危機感から会場では各国が結束維持を確認し合い、会議と並行してさまざまな動きがみられた。

                  ◇

 ■「歴史的責任」を分析 温暖化抑制へNGOなど報告書

 過去に排出した温室効果ガスが地球温暖化に与えた影響を考慮すると、先進国が掲げた削減目標は低すぎ、公平性を欠くとした報告書を環境NGOなど約130団体でつくるグループが公表した。報告書は、大まかなデータがある1850年以降の累積排出量や現在の経済規模を考慮して、将来の温暖化被害回避のため各国が本来目指すべき削減量を算出。産業革命以降、大量の化石燃料を使ってきた先進国には重い「歴史的責任」があると分析している。

 米国は、被害回避のため30年に国民1人当たり二酸化炭素換算で36トン減らさなければならないのに対し、今の目標を達成するだけなら削減量は6トンにとどまる。日本は20トン、欧州連合(EU)は14トン削減すべきだが、目標はそれぞれ2トン、3トンになっている。

 中国は現在、世界最大の排出国だが累積排出量は少ない。このため求められる削減量は2トンにとどまり、目標の4トンを下回るとの結果になった。