東芝、日本郵政で社長歴任・西室氏お別れの会 「余人を持って代え難い人」

 東芝や日本郵政の社長を歴任し、10月に老衰のため81歳で死去した西室泰三氏のお別れの会が30日、東京都内のホテルで開かれた。国際派の経営者として東芝などの社内改革を推進し、財界活動や公職にも尽力した故人をしのんだ。

 委員長は東芝の綱川智社長、喪主は長女、陶子さんが務めた。多数の財界人や企業のトップらが献花に訪れ、東芝の経営再建に携わる産業革新機構の志賀俊之会長は「会合ではいつもよく通る声で、その場が引き締まる印象だった。余人を持って代え難い人で残念だ」と話した。

 経済同友会の小林喜光代表幹事(三菱ケミカルホールディングス会長)は、故人から東芝の社外取締役就任を要請されたときの様子を振り返り、「『東芝を救ってくれ』と直接言われてね…。足も悪いのにわざわざ高層階まで来ていただいた」と語った。高齢でも杖をついて歩いて赴き直談判する姿勢は、命に関わる大病を克服したバイタリティーの証しだ。

 西室氏は1996年に東芝の社長に就任。会長を経て、東京証券取引所の会長を務めた。2013年に日本郵政の社長となり、15年にはグループ3社の上場を果たした。体調を崩して16年に退いていた。