三菱アルミも数値改竄 商慣行悪用 過去数年で14社に出荷

 三菱マテリアル子会社の三菱アルミニウムが静岡県裾野市内の工場で製造した製品の検査データを改竄(かいざん)していたことが30日、分かった。契約した性能を満たしていない製品を、顧客の了承を得て使ってもらう「特別採用」と呼ぶ商慣行を悪用し、無断で納入していたという。

 三菱マテリアルは、三菱電線工業など別の子会社2社の改竄は認めていた。三菱アルミについても問題製品を16社に出荷したことは公表したが、全ての顧客との間で安全確認を終えたとして詳細を明らかにしていなかった。

 三菱アルミで不正があったのは富士製作所。2社に出荷したアルミ板で、性能を満たしたようにデータを書き換えていたことが2016年11月の社内調査で分かった。資料が残る過去数年分も調べると、相談せず14社に問題製品を出荷していたことも判明。顧客が品質データを求めた製品などについて、数値を改竄していた。

 改竄は数年前から社内で認識されており、調査で発覚するまで行われていたという。特別採用の悪用は、同様の品質不正が発覚した神戸製鋼所や東レ子会社でも判明している。