東京パラリンピック開催まで1000日 IPC・スペンス広報部長に聞く

クレイグ・スペンス広報部長
クレイグ・スペンス広報部長【拡大】

 ■課題は継続性・期待感・柔軟性

 国際パラリンピック委員会(IPC)のクレイグ・スペンス広報部長(38)が、開幕1000日の節目を前に2020年東京大会と18年平昌冬季大会への期待や課題を語った。

 --東京の準備状況は

 「東京への期待は非常に高い。大会組織委員会の取り組みは素晴らしく、多くの協賛企業も決まった。1000日前としては、12年ロンドン大会のときより1年近く準備が進んでいる印象だ」

 --評価する点は

 「普及や啓発。例えば渋谷のスクランブル交差点の大画面で障害者スポーツを紹介する映像が流れていた。人々の意識を変えることが、何よりのレガシー(遺産)となる」

 --課題は

 「あえて挙げるなら3点。1点目は継続性で、息を切らさずに走り切れるか。準備は短距離ではなくマラソンだから。2点目は日本選手団への期待感(が十分かどうか)。リオデジャネイロ大会で『金』なしに終わったがメダル総数は増えた。国民が期待を寄せれば選手の力になる。3点目は柔軟性。日本特有の文化だが、計画通りに進めるのは得意でも柔軟性に欠ける時がある」

 --集客で不安もある

 「そこまで心配しなくていい。英国でも12年大会より前は障害者スポーツの大会で観客は少なかった。デービッド・ベッカムがブラインドサッカーに挑戦する番組や『スーパーヒューマン(超人)』と称して選手を特集したCMを機に大会1年前から注目が高まった」

 --平昌大会は入場券販売など懸念が多い

 「社会にもたらす潜在力に気付いていないのかもしれない。組織委には人々を巻き込むことが重要だと言い続けている。リオもソチも大会直前に一気に売れたので、平昌も満員になると信じている」(共同)