スパコン助成金詐取の容疑者は高性能化の旗手「2番は絶対ダメ」

国内最高の計算速度を達成したスパコン「暁光」=横浜市の海洋研究開発機構(エクサスケーラー提供)
国内最高の計算速度を達成したスパコン「暁光」=横浜市の海洋研究開発機構(エクサスケーラー提供)【拡大】

  • ベンチャー企業「ペジーコンピューティング」に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官=5日午前10時21分、東京都千代田区
  • スーパーコンピューターの開発を手掛けるベンチャー企業「ペジーコンピューティング」が入居するビル=5日午前、東京都千代田区

 助成金をだまし取った疑いで東京地検特捜部に逮捕された「ペジーコンピューティング」代表取締役の斉藤元章容疑者(49)は、スーパーコンピューターの小型化や省エネ化の旗手として知られ、雑誌に「2番では絶対ダメ」と寄稿するなど、技術力の向上に強い意欲を見せていた。

 自身の著書によると、斉藤容疑者は新潟県出身で、新潟大医学部を卒業後、東大大学院へ進んだ。1997年に医療系システムを開発する企業を米シリコンバレーに設立。コンピューター業界の賞を受けるなど評価を得た。東日本大震災を機に「海外での実績と経験を日本の復興に生かすため」帰国した。

 月刊誌「正論」の今年2月号への寄稿では、スパコン開発では中国が最先端を走っており、「スパコンの能力=国力」の時代が到来しつつあると指摘。2年後には他国に先駆けて次世代型スパコンを完成させたいと表明し「そのための資金としては300億円程度が必要ですので、その手当ても考えなくてはなりません」と記していた。

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