黒潮の「大蛇行」さらに南下 漁場の形成変化で漁業に影響の恐れ

 今年12年ぶりに確認された、黒潮が東海沖で大きく南へ曲がる「大蛇行」について、海上保安庁は6日、11月3日時点の観測から約20キロ南下し、蛇行の幅が拡大していると発表した。

 海上保安庁によると、11月30日時点で、静岡県沖約370キロの北緯31.2度付近まで達した。前回発生した平成16~17年の大蛇行と同規模で、南下するほど長期化する傾向にあるという。

 東京海洋大の吉田次郎教授(海洋環境科学)は「大蛇行が長期にわたると漁場が通常と異なる場所に形成されるなど、漁業への影響が懸念される」と指摘。特に遠州灘や相模湾、それらの沖合でのカツオやイワシ、サバなどの漁に影響が出る恐れがあるという。