スパコン助成金詐取は「社長の指示」 元取締役、容疑認める

スパコン性能ランキングの表彰状を背にする斉藤元章容疑者=7月、東京都千代田区
スパコン性能ランキングの表彰状を背にする斉藤元章容疑者=7月、東京都千代田区【拡大】

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕されたスーパーコンピューター開発会社「ペジーコンピューティング」の元取締役、鈴木大介容疑者(47)が、東京地検特捜部の調べに「社長の指示でやった」と容疑を認めていることが7日、関係者への取材で分かった。

 特捜部は、社長の斉藤元章容疑者(49)が不正を主導した可能性があるとみて調べている。

 斉藤容疑者らは平成26年2月、記憶装置の研究開発費を水増しし、約7億7300万円かかったとする虚偽の実績報告書をNEDOに提出。同3月に約4億3100万円をだまし取ったとして逮捕された。