「世界の人々つなげる賞で大変名誉」 ノーベル文学賞のカズオ・イシグロさん会見 授賞式控え (2/2ページ)

ノーベル文学賞の授賞式を前に、スウェーデン・アカデミーで記者会見するカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)
ノーベル文学賞の授賞式を前に、スウェーデン・アカデミーで記者会見するカズオ・イシグロ氏=6日、ストックホルム(共同)【拡大】

 ノーベル賞は、「(5歳まで)長崎に住んでいたときに母親から世界の何かを象徴する大変な賞と聞かされてきた」と語り、英国の欧州連合(EU)離脱などで世界が分断される危機に直面する中で、「世界の人々が一つにつながる賞。それを受賞することは大変名誉だ」と喜びを語った。

 しかし、今回の受賞で、「自分の創作活動に特別な影響を与えるとは思わない。今まで通りに書いていきたい」と述べた。

 「母親が長崎原爆の被爆者になった」と公表したイシグロさんは、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の平和賞受賞について「大変うれしい」と語った。