リニア不正入札、鹿島と清水建設を家宅捜索 鹿島幹部「4社で情報交換」

リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の捜査員=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)
リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で鹿島建設の家宅捜索に入る東京地検特捜部の捜査員=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)【拡大】

 リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件に絡み、事前に受注調整をしていた疑いがあるとして、東京地検特捜部は18日、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、ゼネコン大手の鹿島建設(東京)を家宅捜索した。リニア関連工事は「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手4社がほぼ均等に受注しており、特捜部は各社の受注経緯について公正取引委員会と連携し、実態解明を進めるもようだ。

 リニアは東京(品川)-大阪間を67分で結ぶ総工費9兆円の巨大プロジェクト。リニア関連工事では22件のうち7割に当たる15件の工事を大手4社が代表する共同企業体(JV)が3~4件ずつ分け合う形でほぼ均等に受注している。

 関係者によると、スーパーゼネコン4社の部長級の営業担当者は月1回程度会合を開き、リニア関連工事受注について情報交換していたという。

 スーパーゼネコンの幹部は産経新聞の取材に「他の工事では4社が集まって情報交換ということはしないが、今回はしていた。それだけ大きな工事ということ」と認めた。別の関係者は「各社の施工実績や技術評価などを基に、スーパーゼネコンが調整役となっていた可能性がある」と話した。

 特捜部は、入札不正があった疑いのある名古屋市の非常口新設工事を受注した大林組の副社長らを任意で聴取している。