リニア入札不正、大工事ゆえに大手4社で“情報交換” 検察幹部「旧態依然体質に風穴」 (1/2ページ)

リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で東京地検特捜部の家宅捜索が入った鹿島建設本社=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)
リニア中央新幹線建設工事の入札不正事件で東京地検特捜部の家宅捜索が入った鹿島建設本社=18日午前、東京・元赤坂(桐山弘太撮影)【拡大】

 スーパーゼネコンと呼ばれる鹿島建設と清水建設の本社に18日、捜査のメスが入った。東京地検特捜部と公正取引委員会による家宅捜索。リニア中央新幹線の建設工事をめぐり、ゼネコン大手4社が事前に不正な受注調整をしていた疑いが強まったためだ。「他の工事では4社が集まり情報交換ということはないが、今回はした。それだけ大きな工事ということだ」。スーパーゼネコンの幹部はこう明かす。入札不正疑惑は、ゼネコン1社の不正から、業界全体に広がった。

 18日午前9時半過ぎ、東京・赤坂にある鹿島建設の本社に地検の係官らが険しい表情で入った。ほどなくして東京・京橋の清水建設本社にも係官らが入った。

 「“民民”だったら談合していいのか。あまりに旧態依然としている。そこに風穴を開ける意味はある」。ある検察幹部は捜査の意義を強調した。

 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設。リニア中央新幹線の建設はスーパーゼネコン4社から土木技術の粋を集めた大事業だ。民間のJR東海が発注する事業ではあるが、早期全線開業を目指し、建設費の一部は国の財政投融資を原資とした3兆円の低利融資を受けており、「民間の発注であっても、公正でなければならない」(検察幹部)。

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