月面探査車「準備は完了」 民間初「ソラト」 あすにもインドへ (1/2ページ)

あいさつするハクトの袴田武史代表(右)。手前は探査車ソラトの模型=11月8日、東京都港区
あいさつするハクトの袴田武史代表(右)。手前は探査車ソラトの模型=11月8日、東京都港区【拡大】

 民間初の月面探査を競う国際コンテストに参加するチーム「HAKUTO(ハクト)」の月への挑戦が目前に迫っている。探査車は既に完成。大学の特殊施設で検査を進めるなど準備は最終段階に入った。来年、インドのロケットで打ち上げるため、19日にもインドに向けて運ぶ。

 「探査車で改善すべき点はごくわずか」。11月8日、東京都内でハクトの活動を審査したコンテスト主催者のXプライズ財団(米国)の担当者がお墨付きを与えた。袴田武史ハクト代表(38)は「探査車の準備はほぼ完了した。残る時間は操縦トレーニングなど運用面の改善に充てたい」と気持ちを新たにした。

 コンテストは「グーグル・ルナXプライズ」。2000万ドル(約23億円)もの優勝賞金を掲げ、民間の宇宙開発を後押しする。月面に探査機を送り、500メートル以上移動させ、撮影した高解像度の画像や動画を地球に送る。この3つの課題の最も早い達成を5チームが競う。期限は来年3月末だ。

 ハクトは探査車「SORATO(ソラト)」で臨む。長さと幅が約50~60センチ、高さ約30センチで、重さ約4キロ。車体には軽くて丈夫な炭素繊維強化プラスチックを使うなどさまざまな工夫をした。

 車輪には特にこだわった。レゴリスと呼ばれる直径1ミリ以下の細かい砂で空回りしないように突起を付け、地面に突き刺しながら進む。4つの車輪はそれぞれモーターを備え、1つが地面から浮き上がってもほかの車輪が必ず接地する設計だ。

月面に見立てた鳥取砂丘で何度も走行試験