デッド、リベンジ、カミングアウト…よく飛び交うカタカナ語 本当の意味、知っていますか? (1/6ページ)

※写真はイメージです(Getty Images)
※写真はイメージです(Getty Images)【拡大】

 意識の高い業界では、よく「カタカナ語」が飛び交っています。でも本当の意味をわかって使えているでしょうか。恥をかく前に、確認しておきましょう。「カタカナ語」の功罪について、英語学が専門の慶應義塾大学教授・井上逸兵さんに聞きました--。

 相手がわからなければ優位に立てる

 フレームワーク、コモディティ……。なぜ人は一般的でないカタカナ語を使いたがるのか。理由はいくつか考えられます。

 ひとつは、単純に格好がいいから。普段使われない言葉を使うことで、「自分は外国の言葉や文化を知っている」という自己顕示になります。相手がわからなければ優位に立てるし、議論で煙に巻く効果もあるでしょう。逆に、共有関係をつくる手段としても有効です。特定の言葉をお互いに知っていると、「この言葉を使っても大丈夫」という安心感から仲間意識が生まれます。

 そして日本語に置き換えるのが難しく、カタカナでしか表現しようがない言葉もあります。IT業界では日進月歩で新しい概念や言葉が生まれ、日本語に訳している暇がありません。明治時代の初期、日本になかった外国の概念が入ってきたとき、啓蒙思想家たちは「ソサエティ」を「社会」など、訳語をつくっていきました。それがだんだん間に合わなくなり、カタカナ語が増えていった経緯もあります。

 また、古くからあったものを新しく見せる手段としても使われます。「国際交流」を「国際コミュニケーション」、「環境影響評価」を「環境アセスメント」……。看板だけをすげ替え、予算獲得を目論む省庁にありがちな手法です。

「ダイバーシティ」をどう言うか