東レ子会社不正 経営陣、品質確保の意識希薄 有識者委が報告書 (1/2ページ)

 東レは27日、子会社の東レハイブリッドコード(愛知県西尾市)による製品検査データの改竄(かいざん)に関し、外部の有識者委員会が作成した調査報告書を公表した。品質保証に対する子会社の経営陣の関心が薄かったと指摘し、人員が足りず納期に間に合わないと考えたことが担当者の動機となったと結論付けた。日本工業規格(JIS)に関連する法令違反などは確認されなかった。

 グループ全体で同様の不正がないかどうかを来年春までに調査してまとめ、関係者の処分を検討する。経営陣の責任も焦点となりそうだ。

 報告書は、不正が2代にわたる品質保証室長だけが関与したとし、組織的ではないとの見方を示した。問題の背景として、品質確保への意識が希薄だった可能性が否定できないとも指摘した。

 東レは報告書を受け、グループ全体の品質保証を統括する役員を置き、監督部署も創設する。日覚昭広社長は「率先してグループの法令順守、企業倫理の徹底に努める」とのコメントを発表した。相談役の榊原定征経団連会長も「再発防止策を確実に実行することで、新たな品質保証体制を構築してほしい」とコメントしたが、ともに記者会見は開かなかった。

有識者委の提言は