正月の定番どうなる? ミカン「10年に1度」の高騰、台風や天候不順の影響で不作 (1/2ページ)


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 日本の冬の風物詩、ミカンの価格が高騰している。和歌山県などの主産地が台風や天候不順に見舞われた影響で全国的に供給不足に陥っているためで、大阪市中央卸売市場では市場関係者が「10年に1度」と話すほど1キロあたりのミカンの卸売価格が大幅に高騰した。このまま品薄状態が続けば、「こたつにミカン」という冬休みの定番にも影響しそうだ。(尾崎豪一)

 ミカン王国にも直撃

 「いつもなら、この時期はまだ、収穫で忙しくしているはずなんだが…」。和歌山県有田川町でミカン農園を営む小沢守史さん(46)は収穫を終え、すっかり寂しくなったミカン畑を寂しげに見つめた。

 同県は、ミカンの収穫量が、13年連続で日本一という全国屈指の「ミカン王国」だが、今年は10月の台風21号など大型の台風が相次いで直撃。県農林水産総務課によると、県内のミカン畑約1200ヘクタールで実が傷んだり、腐敗したりしたため、被害総額が約1億5千万円に上った。小沢さんの農園も例年より20トン以上も収穫量が減ったという。

 市場価格に影響

 日本園芸農業協同組合連合会(日園連)によると、ミカンは豊作傾向の「表年」と不作傾向の「裏年」をくり返す果物で、今年は「裏年」にあたる。天候不順も追い打ちをかけ、和歌山県だけではなく愛媛県や静岡県など他の主産地でも今年はさらに不作に陥っているという。

ミカンの卸売価格が大台に乗る