同店で5年以上引き取りがない品物は計約100点。最も古いものは、阪神大震災の前年の6年に預けられた商品という。また、昨年預けられた純白のウエディングドレスはいまだ引き取りがない。崎本さんは「(客に)何があったのだろうか」と漏らす。
長期保管品は2階の保管スペースの余裕をなくさせるだけでなく、品物を保護するためにかけられているカバーがぼろぼろになったり、商品が色落ちしたりするなどのリスクを抱えている。
とはいえ、店側の判断で処分することはなく、仮に取りに来ても、延滞料や保管料を請求することもない。
崎本さんは「処分した後に引き取りに来る人が出てきた場合、トラブルの果てに裁判沙汰になる可能性もある。どの店舗も似たような悩みを抱えている」と嘆いており、業界団体の処分基準を作ろうとする動きを歓迎している。