「万全を期して成功させる」 イプシロン打ち上げ延期でJAXAが会見 (1/2ページ)

小型ロケット「イプシロン」3号機の打ち上げ延期について説明するJAXAの井元隆行プロジェクトマネージャ(左)=15日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(草下健夫撮影)
小型ロケット「イプシロン」3号機の打ち上げ延期について説明するJAXAの井元隆行プロジェクトマネージャ(左)=15日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(草下健夫撮影)【拡大】

  • 小型ロケット「イプシロン」3号機の模型と17日の打ち上げに向けて作製されたポスター=15日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(草下健夫撮影)

 小型ロケット「イプシロン」3号機の打ち上げ延期が決まった15日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で会見し、「万全を期して打ち上げを成功させる」などと意気込みを語った。

 JAXAによると、打ち上げを予定していた17日午前は気圧の谷が通過する影響で大気の状態が不安定になり、落雷の恐れがある。また、雲の中に氷の粒でできた層が発生する可能性があり、ロケットがこの層を突っ切ると、氷の粒同士が衝突して電気を帯びて雷が起き、機体が故障する恐れがあるという。

 風雨も強まると予想されており、イプシロンを統括する井元隆行プロジェクトマネージャは「非常に厳しい。万全を期すという観点で17日は断念した」と説明した。

 早ければ18日の打ち上げを16日に発表する可能性がある。打ち上げの準備は9、10日に当日の作業のリハーサルを行うなど順調に進んできたという。

 3号機では人工衛星を分離するため、衛星をロケットに固定しているベルトの締め付けを解除する機構に従来の火薬を使わず、留め具を外す方法をイプシロンで初めて採用。これにより、衛星に与える衝撃が小さくなるという。井元氏は「将来を見据えて開発してきた。今後もより使いやすいロケットにして、国際競争力を高めていく」と述べた。