「プレッシャーがあった」「第一関門を突破」…イプシロンロケット、打ち上げ関係者が喜びの会見 (1/2ページ)

鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から約90キロ離れた宮崎県えびの市で捉えた小型ロケット「イプシロン」3号機の光跡。霧島連山(中央)の奥からオレンジ色の光を輝かせ宇宙へと飛び立った=18日午前6時6分、宮崎県えびの市(恵守乾撮影)
鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から約90キロ離れた宮崎県えびの市で捉えた小型ロケット「イプシロン」3号機の光跡。霧島連山(中央)の奥からオレンジ色の光を輝かせ宇宙へと飛び立った=18日午前6時6分、宮崎県えびの市(恵守乾撮影)【拡大】

  • 小型ロケット「イプシロン」3号機の打ち上げ成功で会見したJAXAの奥村直樹理事長(左端)ら関係者=18日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(草下健夫撮影)
  • イプシロン3号機の飛行後に、鹿児島県肝付町で観測された「夜光雲」とみられる雲=18日午前6時33分

 「プレッシャーがあった」「第一関門を突破できた」-。NECの地球観測衛星「アスナロ2」を搭載した小型ロケット「イプシロン」3号機の打ち上げが成功した18日午前、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で関係者が会見し、喜びと今後の課題を語った。

 3号機は衛星の軌道投入精度を高めるミニエンジンの改良版を第3段に搭載するなどした強化型。統括する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の井元隆行プロジェクトマネージャは「非常に大切な衛星の打ち上げと、強化型の実証を同時に実施するので、かなりプレッシャーがあった。無事成功して、ほっとしている」と笑顔を見せた。

 衛星の製造を手がけてきたNECはアスナロ2を契機に、衛星の運用、観測データの販売へと宇宙ビジネスを拡大する。同じタイプの衛星は災害対応や農業などで利用が広がると見込まれている。

 同社の安達昌紀社会基盤ビジネスユニット主席主幹は「ロケットから分離された後、衛星の電波を正常に受信でき、まず第一関門を突破できた。最終的な目的を達するにはまだまだハードルがある。心が上擦ることなく、一歩一歩確実にクリアしていきたい」と気を引き締めた。

「将来は安定的に打ち上げたい」