仮想通貨流出、闇ウェブで資金洗浄か? 流出ネム口座、不穏な動き

コインチェック社の取引画面を見せる顧客=3日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影、一部画像を加工しています)
コインチェック社の取引画面を見せる顧客=3日午後、東京都港区(宮崎瑞穂撮影、一部画像を加工しています)【拡大】

 仮想通貨取引所コインチェックから約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題で、不正送金先の口座の持ち主が「ダーク(闇)ウェブ」と呼ばれる匿名性の高いインターネット空間で、他の仮想通貨との交換を持ちかけていた形跡があることが7日、分かった。実際に取引が成立しているかは不明だが資金洗浄を図る動きの可能性がある。

 情報セキュリティーの専門家は「身元を特定されずに奪った仮想通貨を換金する方法を模索しているのではないか」と指摘している。

 ダークウェブは匿名化ソフトを使ってのみ接続できるネット空間で、麻薬、銃器、個人情報などが売買されている。利用者の特定が困難なことが特徴だ。

 ネット上にある取引記録によると、流出したネムの口座の一つから、7日未明に不特定多数の口座に少額のネムとともにメッセージが送付されていた。メッセージにはダークウェブ上のサイトのアドレスが記され、専門家がサイトを調べたところ、仮想通貨のビットコインなどとネムを交換できると書かれていた。

 送られたメッセージには「15%オフ」とネムを値引きすると読める記載もあった。

 流出したネムをめぐっては、国際団体「ネム財団」が、口座に「汚れたお金」と識別できる目印を付けて追跡している。

 仮想通貨流出問題 仮想通貨取引所大手「コインチェック」(東京)が不正アクセスを受け、顧客約26万人から預かっていた約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が外部流出した問題。日本円に加え、全ての取り扱い仮想通貨が出金停止になるなど、ほぼ全ての取引が停止した。顧客の仮想通貨をインターネットから切り離して保管するといった対策を怠るなど安全管理体制の不備が発覚。金融庁は資金決済法に基づく業務改善命令を出した。