少子化が進むなか、受験生を確保するには時代に即した学部を新設することが近道だ。ただ、既存の学部を廃止したり定員を減らしたりすることは容易ではなく、定員増が抑制されたままでは身動きが取りづらいという。
安田氏は「今後は23区外にある大学が、新学部を作り、学生も興味を示すのではないか」と予測する。早稲田や慶応など最上位校の人気は引き続き盤石と予想される一方、法学部が都心回帰する予定の中央大を含むMARCHクラスについては「今後、停滞が予想される」とみる。
国会審議はどう進むのか。受験生を持つ親もひとごとではいられない。