シチズン子会社、LED部品で試験データ改ざん 社長ら引責辞任

 シチズン時計は9日、子会社のシチズン電子(山梨県富士吉田市)が照明用の発光ダイオード(LED)部品の試験データを改竄(かいざん)していたと発表した。シチズン電子の郷田義弘社長が9日付で引責辞任するなど役員3人の処分も公表した。

 改竄は、平成24年4月~28年12月に北米の取引先向けに提出した21件の試験データで行われた。LED部品の明るさを一定期間計測し、時間の経過に伴って明るさをどれくらい維持できるかなどを測定したデータについて、実際より高い数値に書き換えたり、サンプル数を水増ししたりした。量産段階では品質向上対策を取ったため、同社は「性能に問題はない」とする。

 シチズン電子は別の電子部品について、実際とは異なる製造場所を示すラベルを貼って出荷していたことを昨年11月に公表。弁護士らを加えた第三者委員会の調査で、LED部品に新たな不正が見つかった。

 製造場所を偽った不正では第三者委の調査の結果、119社に問題のある部品を出荷していたことが判明。売り上げ至上主義が慣行となっていたことなどが原因という。社外の第三者を入れた品質チェック機関を設置するなどの対策を取る。