臍帯血投与の新生児退院 脳性まひ予防、大阪市立大などのチームが6人に実施

 出生時に仮死状態になるなどして脳性まひを起こす「低酸素性虚血性脳症」の新生児に、自分のへその緒に含まれる臍帯血を投与してまひを予防する臨床研究について、大阪市立大などのチームがこれまで6人に実施し、いずれも無事退院したと23日、明らかにした。

 手法の安全性を確認し、経過は順調としている。今後、60人程度を対象に実施する方針。

 同脳症は出生時に脳への血流が遮られて起きる脳障害で、発症頻度は千人に1~3人とされる。

 臨床研究では、低酸素性虚血性脳症で生まれた新生児に対し、臍帯血から幹細胞を多く含む成分を分離し、3日間、点滴で投与。すると臍帯血が脳の炎症を抑え、幹細胞が神経や血管の細胞になったり、神経の再生を促進したりして症状が改善されるとしている。