宇部興産、品質検査で不正 ポリエチレン製品の一部、50社に出荷

子会社での品質検査の不正を発表し、謝罪する宇部興産の山本謙社長=23日、東京都港区
子会社での品質検査の不正を発表し、謝罪する宇部興産の山本謙社長=23日、東京都港区【拡大】

 大手化学メーカーの宇部興産は23日、千葉石油化学工場(千葉県市原市)で製造したポリエチレン製品の一部で検査不正が見つかったと発表した。顧客と取り決めた検査を実施していないにもかかわらず、過去の実績を基にした数値を検査成績表に書き込んでいた。

 不正が発覚したのは、宇部興産と丸善石油化学(東京)の折半出資会社、宇部丸善ポリエチレン(同)が販売し、電力ケーブルの被覆用などに使われているポリエチレン製品。出荷先は50社に上り、数量ベースで同社が販売するポリエチレンの約7%にあたる。少なくとも1990年代から不正が行われていたことが判明しているという。

 不正は、宇部興産が実施したグループの品質調査で昨年12月11日に発覚。同月27日付で山本謙社長を本部長とする対策本部を設置した。その後、品質確認や顧客への説明を最優先したため、公表に時間を要したとしている。

 弁護士2人、社外取締役1人から成る調査委員会が原因などを調査中で、同社は3月中の公表を要望している。

 東京都内で23日記者会見した山本社長は冒頭で「ご迷惑を掛け、深くおわび申し上げる」と陳謝。製品の品質は「問題はない」と話した。